若い女性の多くが「痩せの肥満」という現実

2021年2月に発表された順天堂大学のプレスリリースより、
食後高血糖となる耐糖能異常が痩せた若年女性に多いことが明らかになりました。

専門用語が多くわかりづらいのですが、
平たく言えば
「肥満の人と同じか、それ以上に痩せている女性の内臓機能が悪くなっている」
ということです。

「食後高血糖となる耐糖能異常」という現象(症状)は
主に肥満の方に見られる症状です。
これによって、糖尿病や心臓、血管系の病気を発症するリスクが上がります。
そんな、肥満の方特有の症状が痩せている(BMI:18.5以下)の女性にもみられているというのです。

この原因は、日本人女性の生活習慣に関連していることが
今回の研究によって明らかになりました。

日本人女性の多くは「低エネルギー回転型」
と呼ばれるスタイルで

・動かない
・食べない
・痩せていたい

という3つの事から
ほとんど体を動かすことがなく、
しかし痩せたくないがために食事量も少なく
低体重を保っているという特徴があります。

このような生活を送っていると
必要最低限の筋肉さえ落としてしまい
その結果、糖質を上手く利用する事が出来なくなるため
食後高血糖を引き起こすのです。

筋肉が少ない状態で、
カロリーを多く含むものを食べるようになり
ひとたび、食習慣がオーバーカロリーに振れてしまえば
すぐさま太ってしまいます。
また、筋肉量が少なく代謝も落ち込んでいるため
一度増えた体脂肪を落とすのは至難の業となります。

体重という数値に囚われて
とにかく痩せていたいと思うあまりに
健康的な生活・食習慣を疎かにしていませんか?

あなたの理想的な体は、ただ体重という数字が低いだけの身体でしょうか?
それとも、しっかり食べてもその栄養を上手く全身で利用し、活力にあふれた
健康的な体でしょうか??

トレーナーとしてお客様の身体をサポートする身としては
こういった現状をとても歯がゆく感じています。
願わくば、世の中の人たちが健康的に過ごせますように。